スペイン1部レアル・マドリードから同レアル・ソシエダードへの完全移籍が決まった日本代表MF久保建英(21)が、欧州リーグ(EL)優勝とシーズン序盤からのゴール量産を目標に掲げた。19日、入団会見に出席。W杯イヤーでもある新シーズンに向け「W杯の前に波に乗って、2点3点と早いうちからとっていきたい」と力強く語った。

RソシエダードはELの出場権も得ている。昨季の同大会では、ブンデスリーガのフランクフルトに所属するMF鎌田大地、長谷部誠が優勝を果たした。久保は「同じ目標をこのチームで掲げられたら」と、クラブの躍進に貢献したい思いを口にした。

名門Rマドリードからの加入ということもあり、期待も大きい。久保は「ピッチ外で話すのではなく、ピッチで答えを見つけていくということだと思う」と、周囲よりも自身のパフォーマンスに集中するとした。

スペインでも上位クラブへの加入となり、ポジション争いも激化する。主戦場である右サイドは、スペイン代表として活躍したMFダビド・シルバら屈指の実力者もいる。「常にそれ(競争)はサッカーにはついて回るもの。向き合っていく」と、厳しい場所に身を置く覚悟を語った。

11月のW杯カタール大会では、登録人数が26人に増えたこともありメンバー入りの可能性は高い。ただチーム内での序列で1番手に名乗り出るためにも、新天地での活躍がカギになる。「チームのスタイルが自分に適している」。最大の武器である攻撃力を、新天地でいかんなく発揮する。