いよいよ今週末からプレミアリーグ、ブンデスリーガ、フランスリーグが、そして来週末にはスペインリーグ、セリエAが開幕する。 「5大リーグ」の優勝争いや新戦力など見どころを日本人選手を中心に紹介する。第2回はブンデスリーガ。

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日本代表の主将、吉田麻也(33)が今夏、昇格組のシャルケに加入した。堂安律(24=フライブルク)もビーレフェルトに期限付き移籍していた20-21年シーズン以来、2季ぶりにドイツに戻ってきた。ドイツは森保ジャパンにとって、22年W杯カタール大会の1次リーグ初戦の相手。そのブンデスリーガに今季は9人の日本人選手が集結し、格好の力試しの舞台となる。

開幕戦から鎌田大地(25)、長谷部誠(38)が所属するアイントラハト・フランクフルトが登場する。昨季10連覇を達成した王者バイエルン・ミュンヘンと対戦する。ここ3シーズンは3勝3敗と五分。今季はBミュンヘンからエースのレバンドフスキがバルセロナへと去り、白星発進のチャンスともいえる。

Eフランクフルトのウイークポイントは安定感のなさだ。昨季はバルセロナ、ウェストハム、レンジャーズと強豪を立て続けに倒して欧州リーグを制覇した。一方で国内リーグではBミュンヘンと互角に戦いながら、下位クラブとの試合で取りこぼすことも多く、まさかの11位。今季欧州チャンピオンズリーグ(CL)出場権は欧州リーグVで得た。

Eフランクフルトは1日のドイツ杯1回戦・マクデブルク戦に鎌田の2ゴールなどで4-0と大勝した。3-4-2-1システムの「4」の真ん中で攻守に躍動した。今夏加入した元ドイツ代表MFゲッツェは2列目で生き生きとプレーし、試合のMVPに選ばれた。グラスナー監督は試合後「我々は多くの点で良くやった。だがBミュンヘンや(10日の欧州スーパーカップで対戦する)レアル・マドリードは情け容赦なく細かい部分を突いてくる。すべてはそこなんだ」と細部にまで神経を集中することが重要だと訴えた。2人の司令塔をうまく共存させられれば、Eフランクフルトは今季ブンデスリーガの台風の目となる。

また、シュツットガルトでは1対1の強さに定評のある遠藤航(29)、左利きの伊藤洋輝(23)とも主力として期待される。ウニオン・ベルリンの原口元気(31)、ボーフムの浅野拓磨(27)は定位置を守りたい。新顔では、昨季シャルケで2部優勝に貢献した板倉滉(25)がボルシアMG入りし、ボランチやDFでの起用が濃厚。フライブルクの堂安律はゴールを重ね、W杯へアピールしたい。【千葉修宏】

○…レバンドフスキが抜けた王者バイエルン・ミュンヘンはリバプールからマネを獲得。ユベントスからは大型DFデリフトが加入し、優勝候補筆頭であることに変わりはない。2位以下は混戦で、ハーランドが抜けたドルトムントは苦しい戦いを強いられそうだ。原口元気のウニオン・ベルリン、板倉滉のボルシアMGも虎視眈々(たんたん)と上位をうかがう。

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