今夏、レアル・マドリードからレアル・ソシエダードに完全移籍した久保建英(21)が、地元紙エル・ディアリオ・バスコのインタビューに答えた。同紙が7日に報じた。以下、一問一答。

-Rソシエダード入りの理由について

久保 まず自分のプレースタイルに一番合っているチームだから。僕は数年間、期限付き移籍をしていた。でもシーズンごとにチームが変わるのは難しいことだった。だから新たなチームと契約したいと思い、ラ・レアル(Rソシエダードの愛称)がベストな選択肢だと思った。彼らが最初に興味を持ってくれたし、そうすることがベストだった。

-将来的にRマドリードに戻りたいか?

久保 あそこにいた時はそのことを考え、マジョルカ、ビリャレアル、ヘタフェに期限付き移籍してきた。でも今、自分はラ・レアルに所属している。目標は選手として成長すること。そのためにはチームが良くなければならない。ラ・レアルとは目的が一致したので契約を結んだ。

-自分の特長は?

久保 突破力や相手ライン間でボールを受けることなど。ラ・レアルはとてもいいプレーをするチームだけれど、自分の特長を加えることができると思っている。

-今季の目標は?

ラ・レアルのようにゲームを支配する攻撃的なチームに所属しているので、得点とアシストで計20ゴール(にかかわること)がいい数字だと思う。

-トップ下とサイドのどちらでプレーするのが好きか?

久保 どちらにも適応できる。でもシステム次第。4-4-2では(FWに)右サイドのポジションがないのでトップ下がいい。4-3-3では右サイドで中に入ってプレーすることが多くなる。

-19年夏にバルセロナに戻らず、Rマドリードと契約したことについては?

久保 僕に対するプランを見せてもらい、とても興味を持った。だからRマドリードと契約を結んだ。

-すぐに期限付き移籍したスペイン初年度のマジョルカは?

久保 素晴らしい経験だった。スペインでの僕のベストシーズン。4得点4アシストを記録したから。

-スペイン2年目の20-21年シーズンに所属したビリャレアルとヘタフェではあまり出番を得られなかったが

久保 ビリャレアルでは激しい競争があり、自分の居場所を作るのが大変だった。ヘタフェに移籍した時、彼らがどうプレーするかは分かっていた。チャンスはあったけど、難しい試合が5回続き、最終的に控えになってしまった。

-スペイン3年目(21-22年シーズン)のマジョルカでは初年度ほど素晴らしいパフォーマンスを発揮できなかった

久保 前半戦はけがで何試合か欠場したが、とても快適に過ごせた。その後、ムリキが加入したことでプレースタイルが変わった。僕にはあまり合っていなかった。そして何試合かに負けて監督が変わり、終盤は2トップでプレーし、クロスボールをペナルティーエリアにたくさん入れるようになった。チームにとって残留することが重要だったんだと思う。

 

久保は14日にアウェーで対戦するカディス戦でスペインリーグ開幕戦に臨み、スペイン4季目をスタートする。(高橋智行通信員)