バルセロナMFセルヒオ・ブスケツ(34)が16日、スペイン代表から引退することをSNSで発表した。

ブスケツは現在開催中のFIFAワールドカップ(W杯)カタール大会にキャプテンとして臨むも、6日に行われた決勝トーナメント1回戦でモロッコにPK戦の末に敗れていた。それから10日後、ひとつの大きな決断を下したことを自身のインスタグラムで表明した。

最初に「約15年間、143試合を戦った後、代表に別れを告げる時が来たことを伝えたい」と引退することを明かし、「この長い道のりを一緒に歩んでくれた全ての人たちに感謝したい。デビューの機会を与えてくれたビセンテ・デル・ボスケ氏から最後の1秒まで楽しませてくれたルイス・エンリケ氏まで、そしてジュレン・ロペテギ氏、フェルナンド・イエロ氏、ロベルト・モレノ氏、全てのスタッフの信頼に感謝している」と歴代のスペイン代表監督などにお礼を述べた。

続けて、「そしてもちろん、多かれ少なかれ成功を収めながら、常に全力を尽くし、大きなプライドを持ち、チームを自分たちのふさわしい場所に連れていこうと努力しながら一緒に戦ってきたチームメートのひとりひとりにも感謝している」と記し、さらに家族やスペインサッカー連盟の会長やディレクター、サポーターなど、全ての人たちにもお礼の言葉を述べていた。

そして最後に「国を代表して頂点に立ち、世界王者と欧州王者になり、キャプテンを務め、多くの試合を戦い、大なり小なり成功を収めてきたこと、そして常に全力を尽くし、全てができる限りうまくいき、皆が自分たちの重要性を感じられるようにささやかな貢献をして皆をサポートし、唯一無二の忘れ難い歴史的な経験をしながら、同じ目標のために戦ってきたことを誇りに感じている」と締めくくった。

ブスケツは20歳の時の09年4月に代表デビューを飾り、同国歴代3位となる通算143試合に出場。その成績は97勝23分け23敗2得点9アシストだった。その間、ワールドカップ(W杯)に4回参加し、10年の南アフリカ大会で同国史上初の優勝に貢献。さらに12年にポーランドとウクライナで共同開催された欧州選手権も制覇した。

(高橋智行通信員)