レアル・マドリードFWベンゼマ(35)がフランス代表から引退することを自身のSNSで発表した。

ベンゼマは35歳の誕生日を迎えた19日、自身のSNSで代表のユニフォームを着た写真とともに、「僕は今の自分になるために必要な努力や失敗を繰り返してきたし、そのことを誇りに思っている。僕は自分自身の物語を綴ってきた。そして僕の物語は終わる」と投稿し、代表引退を表明した。

ベンゼマは18日に閉幕したワールドカップ(W杯)メンバーに選ばれるも、初戦のオーストラリア戦直前の練習で左足大腿(だいたい)四頭筋を負傷し、全治3週間と診断された。しかしその後もW杯メンバーに登録されたままだったため、大会終盤に復帰するのではないかという報道が出ていたものの、デシャン監督がアルゼンチンとの決勝戦前に完全否定。これにより、ベンゼマはすでにけがは治っていたものの、14年大会以来2回目のW杯出場の夢は叶わなかった。

ベンゼマのフランス代表デビューは若干19歳の時の07年3月。しかし、代表でチームメートだったバルブエナに対する恐喝事件に関与したとして、15年11月から追放されていた。その後、昨夏開催された欧州選手権直前の親善試合で約5年半ぶりに代表復帰。通算97試合に出場し、37得点を記録していた。

(高橋智行通信員)