前節トロワ戦でフランスリーグ初得点を決めたトゥールーズFWオナイウ阿道(27)が、パリ・サンジェルマン戦で先発した。

3試合ぶり今季4度目の先発となったオナイウは後半17分までプレーしたがシュート0に終わった。チームもワールドカップ(W杯)カタール大会に出場したモロッコ代表DFハキミ、アルゼンチン代表FWメッシにスーパーゴールを浴び、逆転負けした。

パリ・サンジェルマンは、1日の前節モンペリエ戦でFWエムバペとDFセルヒオ・ラモスが負傷交代。FWネイマールは前節もベンチ入りしておらず、今節はエムバペ、ネイマール、セルヒオ・ラモスが欠場となった。

台所事情が苦しいパリ・サンジェルマンに再び試練が襲った。前半14分、先発復帰したばかりのMFサンチェスが筋肉系のトラブルで負傷交代。サンチェスは涙を流してピッチを後にした。

パリ・サンジェルマンは序盤から圧倒的にボールを保持した。3トップの中央のオナイウは、守備に追われる時間が続き、ほとんどボールに絡めない。防戦一方のトゥールーズだが前半20分、ゴール正面20メートル付近でフリーキックを獲得すると、MFバンデンボーメンが直接ゴール左下に蹴り込み1チャンスをものにし先制に成功した。

パリ・サンジェルマンは前半38分、右サイドバックのハキミがゴール正面ペナルティーアーク付近から左足を振り抜き同点に追い付く。オナイウの見せ場は前半40分に訪れた。カウンターからスルーパスに抜け出しペナルティーエリア内のゴール左でボールを運んだが、切り返しのトラップがずれ、シュートは打てず。コーナーキックを取るのが精いっぱいだった。

パリ・サンジェルマンは後半13分、左コーナーキックの流れからエースFWメッシがゴール正面のペナルティーエリア外から左足を振り抜きスーパーミドル弾でゴールをこじ開けた。メッシの今季10得点目で逆転した。試合終了間際はトゥールーズにゴールを脅かされたが1点を守り切った。