バルセロナが現在、少年時代に下部組織に所属していたレアル・ソシエダードの日本代表MF久保建英(21)の獲得に興味を持っているとスペイン紙アスが18日に報じた。

同紙によるとバルセロナのシャビ監督が久保のことを大いに気に入っており、メンバーに加えたいと考えているとのこと。そのためすでにクラブの強化部が動き、将来的な久保獲得の可能性を探っているという。

バルセロナは久保のRソシエダードとの契約状態や昨季まで所属したレアル・マドリードとのつながりを知るため、すでに久保の代理人に連絡し、獲得が可能かどうかクラブ内で検討しているとのことだ。

久保のRソシエダードとの契約状態について同紙は、完全にRソシエダードの選手で、契約解除金が6000万ユーロ(約84億円)に設定されていると説明。一方、昨夏、移籍金600万ユーロ(約8億4000万円)で売却したRマドリードは、以下2つの権利を保有しているとのことだ。

ひとつ目は先買権。これはRソシエダードが将来、他クラブから久保に対するオファーを受けた場合、Rマドリードがその提示額と同じ金額で優先的に買い戻すことができるというもの。

ふたつ目はRソシエダードが将来、久保を他クラブに売却した場合、Rマドリードがキャピタルゲイン(購入価格と売却価格の差による収益)の50%を受け取る権利である。

そのためバルセロナが久保を実際に獲得したいと思う場合、まず6000万ユーロという高額な契約解除金を支払うことを決断し、さらに久保がそのオファーを受け入れる必要があるとのことだ。一方、Rマドリードは現在、ドルトムントのイングランド代表MFベリンガム獲得などについて考えているため、久保に対して近い将来、何らかの動きを見せる予定はないと同紙は伝えている。(高橋智行通信員)