フランス代表FWキリアン・エムバペ(24=パリ・サンジェルマン)が、最高の形で「主将デビュー」を飾った。

来年に開催される欧州選手権の予選第1節、オランダ戦に4-0で勝利。新主将のエムバペは、2ゴール1アシストの活躍だった。

25日地元紙レキップは、新主将をこう報じた。

「前回W杯の得点王(8ゴール)は、カタールの勢いを継続していた。グランブルー(レ・ブルー=フランス代表の愛称)の太陽の下、何も変わっていなかった。左腕につけていた蛍光色の腕章は、彼を抑制しなかった。このパリジャン(エムバペ)は、スタッド・フランスのピッチに入って、後退することなく、試合終了までいたるところに位置し最後まで味わいたかったかのようだった」。

さらに新主将に選ばれず失望を感じていたというアントワーヌ・グリーズマン(32)についても触れた。「試合開始2分、フランス最初のアクションは、デシャン監督による新主将の選択から生じる可能性があった論争の兆しに決着をつけていた。つまりグリーズマンは、エムバペに対して、むくれることなく、その逆だった」と説明。先制点はエムバペのアシストを、グリーズマンが左足で決めたものだ、と伝えている。

エムバペは試合直後、地元テレビ局にこうコメントした。「観客をがっかりさせられないという考えを持って、我々は1週間準備をした。これは成功した最初の1歩だ。私は自分の仕事をして、決定力を見せて、他の選手たちをけん引することを試みた。今日はうまくいったけど、これは始まりでしかない。舞い上がってはいけない」。(松本愛香通信員)