ポルトガル2部オリベイレンセFWカズ(三浦知良、56)が30日、ポルトガルでの全日程を終え羽田空港に帰国し、国内復帰と、ポルトガルでのプレー続行の両面に備え、6月頭から自主トレーニングを行うことを明かした。

カズは今年2月、横浜FCから半年間の期限付き移籍でオリベイレンセへ加入。この日、カズはオリベイレンセと契約延長の話し合いをしていることを認めた。今後の国内クラブのオファーについても「これから聞くことになると思います」とし、関係者によると、J3のYS横浜が獲得に動くという。

国内復帰か、ポルトガルか-。現時点での気持ちに「短期間で移籍するよりも、慣れてきたところで継続するのも、1つの選択。去年の鈴鹿もそうですけど、継続は大事だなと思いますからね。継続も1つあるかなと」と率直な思いを吐露。その上で「しっかり練習して準備して、どこにでも行けるようにしていきたい」とし、数日のオフを取った後、6月頭にも自主トレーニングを始める。

ポルトガルでは、粘土質の独特のピッチで、今まで感じたことがない筋肉疲労があった。環境に慣れるまで時間を要したが、4月14日のホーム・ファレンセ戦で初のベンチ入り。同22日のアカデミコ・デ・ビゼウ戦で公式戦初出場を果たした。最終節の28日のレイションイス戦では後半19分からピッチに立ち、今季最長の30分間プレーした。

ポルトガルでは3試合の出場で無得点。その結果に「僕自身の今の実力。決して満足していませんが、自分が全力でやった結果」とし「次に生かしたい」と前向きに捉える。「オファーを待って、自分がどこに行ったら一番、情熱を持って行けるか考えて次のステップへ進みたい」。プレー先は未定も、サッカーへの情熱は、まだまだ燃えたぎっていた。【岩田千代巳】