【サンセバスチャン(スペイン)=高橋智行通信員】

日本代表MF久保建英が所属するレアル・ソシエダードは最終節を勝利で飾った。この日が22歳の誕生日だった久保は先発し、後半27分までプレー。スペインリーグでの日本人初のシーズン2桁得点はならなかったが、存在感を放った。

4日に22歳の誕生日を迎えた久保は3試合連続で先発出場し、いつも通り4-3-3の右ウイングでプレーした。

Rソシエダードが序盤から有利にゲームを運ぶ中、久保は右サイドに大きく開いて攻撃を仕掛けるタイミングを窺い、7分に同サイドから入れたクロスからセルロートがシュートを放つも狙うも枠上に失敗した。続く15分に久保は自らゴールを狙うがDFに阻止され、20分に絶妙なパスを出すも、ブライス・メンデスのシュートは枠を捉えられなかった。

その後も久保は右サイドで存在感を発揮し、30分に自陣右サイドから長い距離のドリブルを仕掛けて相手を1人かわし中にパスを送るが、ブライス・メンデスのシュートはDFにブロックされた。さらに37分と38分にシュートを放ち、45分にトリッキーなプレーで相手をかわし、観衆を沸かせていた。

久保は後半も右ウイングでプレーした。セビリアがハーフタイムに2人交代したことで拮抗した展開になり、序盤はボールを受けづらくなるが、時間の経過とともに右サイドで攻撃の組み立てに参加していった。そして19分にペナルティーエリア内でシュートチャンスを得るが枠を捉えられず、27分にスタンドの観衆の大きな拍手を受けながらピッチを退いた。