バルセロナのフランス代表FWデンベレ(26)のパリ・サンジェルマン移籍が5000万ユーロ(約77億5000万円)ですでに決定しているとスペイン紙ムンド・デポルティボ電子版が2日に報じた。

デンベレの契約解除金に関しては当初、7月31日までは5000万ユーロ、8月1日以降、1億ユーロ(約155億円)に値上がるとさまざまなメディアに報じられていた。しかし同紙によると、バルセロナとデンベレの間には個人的な契約条項があり、一定の条件を満たせば7月31日を過ぎても5000万ユーロのままであるとのことだ。

同紙はその条項に関して、デンベレが7月31日までに退団の意思を伝えた場合、バルセロナは8月1日が過ぎても5000万ユーロでの売却に応じる約束を前回の契約更新時に交わしていたと説明した。実際、デンベレは先月中にその旨を伝えたため、バルセロナは5000万ユーロを支払うクラブが現れた場合、移籍を容認しなければいけないとのことだ。

またデンベレは前回の契約更新時、将来的に移籍する場合、契約解除金の半分を受け取る権利を得ていた。しかしバルセロナはデンベレがいくつかの契約条項をきちんと履行していないと考えているため、現在、そのパーセンテージについて選手の代理人と話し合っている最中であるという。

いずれにしても現在米ツアーに参加しているデンベレのパリ・サンジェルマン移籍が正式決定するのは時間の問題であり、それが発表されるのはチームとともにバルセロナに戻った後になると同紙は予想している。(高橋智行通信員)