横浜FCユースから、ポルトガル2部オリベイレンセでプロ生活をスタートさせたMF永田滉太朗(18)が5日、ポルトガルでオンライン取材に応じ、欧州チャンピオンズリーグ出場の夢を掲げた。

永田は8月に横浜FCとプロ契約を締結し、オリベイレンセへ期限付き移籍を果たした。オリベイレンセは56歳のFWカズ(三浦知良)が所属し、横浜FCのオーナーのONODERA GROUPが経営権を取得している。

永田は「Jリーグで出場したい気持ちはあったが、結局、Jリーグを経由しても目指すところは海外。それなら海外に先に行って、海外の市場に出てチャレンジした方がいいと思った」と、海外を選択した理由を明かした。

最近はボルシアMGのFW福田師王ら、高校卒業後、すぐに海外に渡るケースが増えているが、過去にJを経由せずに海外挑戦した成功例は少ない。だが、永田は「不安はない。自分が成功してやろうという気持ちしかない。成功するためには勇気と自信が大事。自分はチャレンジしたい。逆に成功している人が少ないからこそ挑戦したい気持ちがあった」と強い覚悟を口にした。

身長158センチ、体重55キロ。体格の大きい選手が集う海外では、小柄な体格は不利になる可能性がある。永田は「この体で世界で成功するのは難しいのは理解している。相手の懐にもぐっていく部分は、世界一になるぐらいまで極めないと残っていけない。でも自分はそこが武器だと思っている。自信を持ってやれれば」。最近では、バスケットボールのワールドカップ(W杯)の日本代表で、172センチの河村勇輝(22)の活躍が話題になったばかり。永田は「もちろん、見てました。河村選手の活躍を見ると言い訳が出来ない。自分もやってやろうという気持ちにはなりました」と力を込める。

8月30日にトップチームの練習に合流し、9月3日にはオリベイレンセのU-19チームで公式戦に出場。後半45分間をプレーした。「個を求められるリーグなので。シーズン通して試合に出られれば、個は伸びていくと思っている」とキッパリ。チームメートのカズからは「ようこそ」と温かく迎えてもらった。カズの練習前の準備からプロの姿勢を目の当たりにし、刺激を受けた。将来の目標に「ポルトガルは、上を目指す選手ばかり。みんな、ビッグチームでやりたい思いでやっている。自分も1部を目指して。そこから欧州CLに出るのが目標。CLに出て、もっと世界に行きたい」と夢を膨らませた。