レアル・マドリードがフロレンティーノ・ペレス会長に関して虚偽の告発をしたとして、元警察署長のホセ・マヌエル・ビジャレホ氏(72)に対し、法的措置を取ることを3日に発表した。
ビジャレホ氏は3日にカタルーニャのラジオ局RAC1で、バルセロナが長年に渡り、スペインサッカー連盟の審判技術委員会の副会長を務めていたエンリケス・ネグレイラ氏の所有する会社に、コンサルタント料という名目で多額の金銭を支払う前、ペレス会長がすでに審判を買収していたと糾弾。さらにそれが近年、明るみに出ていないことを正当化するため、ペレス会長が触れてはいけない存在であることを強調した。
「フロレンティーノ・ペレスはバルサよりも前、すでに審判に賄賂を贈っていた。この国で彼に影響を及ぼすものを裁判にかけることは不可能だ。それを敢行する者は自殺行為だ。彼はアンタッチャブルな存在だからね」
Rマドリードはこの発言を受け、公式声明を出して虚偽の告発と完全否定。即座に法的措置を取ることを発表している。
また、スペインリーグのハビエル・テバス会長はビジャレホ氏について、次のようにコメントした。
「ビジャレホは2つのことを言っていた。フロレンティーノが審判に賄賂を贈ったということ、そして彼がアンタッチャブルな存在であるということだ。1つ目に関しては、もしビジャレホがその件で何か持っているなら、それを証明すべきだ。彼は本当によく喋るし口が軽い。我々がよく知るビジャレホの糾弾戦術は信じがたいもので、大いに非難されるべきだ」
さらにこう続ける。
「2つ目のフロレンティーノはアンタッチャブルだと発言したことは、過去にルバルカバ(スペインの政治家。19年に死去)がそう言ったからだ。私もそう思っている。なぜならそれはビジャレホが言ったのではなく、この国では一般的なことだ。誰もが知っている客観的な事実だよ。ルバルカバはフロレンティーノと親しかった。全てが一致する」
ビジャレホ氏が信用し難い人物であることを示唆し、ペレス会長が不正を働いたとされる何らかの証拠を示すように求めた。(高橋智行通信員)