2024年欧州選手権予選は18日、各地で行われ、B組で既に本大会出場を決めていたフランスは、FWエムバペ(パリ・サンジェルマン)の3得点などでジブラルタルに同予選史上最大差となる14-0で大勝した。06年にドイツがサンマリノ戦で記録した13-0を上回った。フランスとしても95年のアゼルバイジャン戦でマークした10-0を塗り替えた。

国際Aマッチ通算のゴール数を46に伸ばした主将のエムバペは「最大点差の記録は特別なこと。こうしたチームの記録は個人記録よりもはるかに価値がある。チームワークの勝利だ」と誇った。

ホームのフランスは前半3分に相手のオウンゴールで先制すると、その1分後にFWマルクス・テュラム(インテル・ミラノ)が追加点。同16分には17歳のMFザイール・エメリ(パリ・サンジェルマン)が右からの折り返しを右足で合わせた。17歳255日での得点はフランス代表歴代4番目の年少記録で、第1次世界大戦後に限れば最年少記録となった。

期待の新星はゴール時に相手のタックルを受けて負傷交代したが、相手もレッドカードで退場。そこからはさらなるゴールラッシュとなった。エムバペの3点、FWコマン(バイエルン・ミュンヘン)の2点などでリードを広げると、試合終了間際にはベテランの37歳FWジルー(ACミラン)が2点を追加して自身の持つフランス代表歴代最多得点記録を56点に伸ばした。

デシャン監督は試合後の会見で「相手が10人になったことで、効率的に得点できたのかもしれないが、我々の功績がなくなるわけではない。ゴールを決めることと同じくらい相手を尊重することも大事。ゴールを決められるときには決めなければならない。14、悪くないね」と締めた。