日本代表MF伊東純也(30)とMF中村敬斗(23)が所属するスタッド・ランスはホームでストラスブールと対戦し、2-1で勝った。

Sランスが序盤から攻勢をかけた。前半10分、左サイドからの折り返しをMFリチャードソンが決めて幸先良く先制した。

勢いに乗る中、伊東は前半14分、右サイドから精密機械のようなクロスボールをファーポストへ送り、決定的な場面をつくった。

追加点は前半42分。自陣からの縦パスにFWダラミーが一気に抜け出し、飛び出してきたGKもさらりとかわし、無人のゴールへ2点目。ホームで狙い通りの展開とした。

ゴールが欲しい伊東は後半、ゴール前へ積極的に飛び出すプレーが目立った。23分にはダラミーのペナルティーエリアでの短いスルーパスに飛び出すが、GKに先に触られてシュートならず。

続けざまに28分、自陣から味方を使ったパス交換から一気にスピードアップする。周囲を3人に囲まれながらも高速ドリブルで中央を抜け出し、右足シュート。目の覚めるような弾丸シュートはGKのファインセーブに阻まれた。

対戦したストラスブールのベンチ前に立ち続けたのは、日本でもなじみのある顔。元フランス代表パトリック・ビエイラ監督だ。そのレジェンドも、伊東のスピードにはお手上げの様子だった。

中村は後半33分に途中出場し、リーグ戦6試合ぶりのピッチとなった。左MFに入ると、後半36分に味方が前方へ蹴った高いボールを巧みなコントロールで足元に収め、後方からサポートに回った伊東へボールを渡した。日本人同士の連携プレーはこのワンプレーだけだった。伊東は後半40分に交代となり、ピッチを下がった。

このまま2-0で押し切るかと思われたが、DFデスメットが相手選手を後方から押し倒した。そのPKを後半43分にストラスブールMFガメイロに決められて失点。終わってみれば1点差の辛勝となった。S・ランスは連敗を2で止め、5位をキープしている。