レアル・ソシエダードが8日、U-20フランス代表FWモハメド=アリ・チョー(19)の完全移籍でニースと合意したことを発表した。

クラブの地元紙エル・ディアリオ・バスコは移籍金に関して、当初報じていた通り固定1000万ユーロ(約15億5000万円)プラス出来高200万ユーロ(約3億1000万円)と説明。さらにニースが将来、チョーを他クラブに売却した場合、その移籍金の15%をRソシエダードが受け取れる内容だと伝えている。

チョーは22年夏、久保建英と同時期にアンジェから27年までの5年契約、移籍金1100万ユーロ(約17億500万円)でRソシエダードに入団。しかし、度重なるけがの影響もあり、アルグアシル監督の信頼を得ることができなかった。

所属した1年半の公式戦成績は40試合、2得点3アシストだったが、先発出場は10試合のみ。今季は公式戦16試合に出場するも先発はわずか3試合で、得点、アシストともになかった。

そのためチョーは出番を求めて退団を希望し、母国に戻る決断を下すことになった。Rソシエダードはこの状況を受け、新たにチーム力アップできるサイドアタッカーを今冬の移籍市場で探しているとのことだ。(高橋智行通信員)