【ナッシュビル近郊(米国)11日(日本時間12日)】W杯北中米大会の初戦を3日後に控える日本代表に激震が走った。主将を務めてきたMF遠藤航(33=リバプール)が、左足のけがで代表離脱することが10日夜に決定。ほとんどのメンバーやスタッフと顔を合わせることなく、翌朝にチームを離れた。その直後、自身のSNSを更新し、代表引退も発表。チームメートにも大きな驚きを与えて、ベースキャンプ地を後にした。遠藤に代わり、FW町野修斗(26=ボルシアMG)が追加招集された。
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突然の主将交代劇に、ナッシュビルのベースキャンプ地が揺れた。W杯が開幕した11日。非公開で練習が行われているタイミングで、山本昌邦技術委員長が取材メディアを集めて「本日、遠藤航選手がチームを離れました」と発表。「メディカルスタッフの報告を受けて、監督が最終決断をいたしました」と声を震わせながら説明した。
遠藤は2月のリーグ戦で左足甲の靱帯(じんたい)を痛めて手術。リハビリを乗り越えて5月31日のアイスランド戦で実戦復帰したが、患部に違和感を覚えてモンテレイ(メキシコ)での事前合宿から別メニュー調整が続いていた。ナッシュビルに入って10日の練習では、スパイクを履いて合流したが、フルメニューを消化することができなかった。メディカルチームの意見を聞いた森保監督が選手変更を決断した。
遠藤は主将を引き継ぐことになったDF板倉とこの日の朝に会話をしたが、他の選手とは接触せず、人知れずチームを離れた。選手には、練習前のミーティングで森保監督から伝えられた。サポートメンバーとして帯同する前主将の吉田はこの時の雰囲気を「いつもと同じではなかった」と明かした。「ダメージはもちろんある」と前置きした上で、「みんなで助け合いながらやっていけば問題ない」とした。選手やメディアの前に姿を現さなかった遠藤の心情を「感情の整理ができなかったのではないか」と推察した。DF渡辺は「航くんが一番つらい」と涙した。
遠藤は離脱が発表された直後、自身のXで「自分は今回の活動をもって代表を引退する事にします」と電撃発表。思わぬ急展開で、再度周囲を驚かせた。
14日のオランダ戦まで残された時間はあとわずか。日本は初戦直前での主将離脱の影響を最小限に抑えて戦うことが求められることになった。
▼今大会の選手登録規定 出場国は大会前に35~55人の「予備登録リスト」と、23~26人の「最終リスト」を国際サッカー連盟(FIFA)へ提出している。ただし、最終リスト入りした選手が「深刻なけがまたは病気」と認定された場合に限り、本大会初戦のキックオフ24時間前まで選手変更が認められている。


