[ 2014年2月13日18時8分 ]一夜明けて記者会見する渡部暁斗(共同)

 ソチ冬季五輪のノルディックスキー複合個人ノーマルヒルで銀メダルを獲得し、複合の日本勢で20年ぶりに個人種目の表彰台に立った渡部暁斗選手(25=北野建設)が一夜明けた13日、現地で記者会見した。

 「20年という時間は知らなかった。最初の種目でメダルが取れたことで肩の荷が下りた」と晴れやかな表情で語った。

 昨夜はメールや短文投稿サイトのツイッターなどに300件近い祝福のメッセージが届き、複合の先輩の荻原次晴さん(44)がテレビ番組で号泣したことも耳に届いた。

 渡部暁選手は「熱い応援に感謝したい。次晴さんが泣いたことで、複合チームが苦労してきたことが分かってもらえると思う」と話した。

 次戦は18日の個人ラージヒル。「金メダルに本当に近づいているという実感はある」と、日本複合陣悲願の個人種目の金メダルへ意欲を示した。