女子は仙台育英(宮城)が1時間9分46秒で東北勢で最高の11位に入り、昨年の34位から大幅に順位を上げた。2区のケニア人留学生ヘレン・エカラレ(1年)が12分27秒の区間新で29人抜き。1区37位から8位に浮上した。最後はアンカーの佐藤瑞穂主将(3年)がトラックで1人を抜き、11位に入った。

 入賞こそ逃したが、この4年で最も上位につけた。93、94年に全国V2の名門も、12年43位、13年50位など不振が続いた。佐藤は「3年生は2年間の、2年生は1年間の悔しさを晴らしたかった。1~3区でいい流れをつくり、4、5区で維持する作戦の通りになった」と笑顔をみせた。

 強力ルーキーのエカラレら3人が1、2年生で、来年の展望も明るい。佐藤は「以前優勝した先輩たちはそれなりの細かい努力をしていたと思う。後輩たちには強い仙台育英復活で優勝か上位を目指してほしい」と期待した。【北村宏平】