陸上男子200メートルで世界選手権(8月・ロンドン)代表の飯塚翔太(26=ミズノ)が16日、成田空港着の航空機でスペイン遠征から帰国した。

 マドリード国際では無風の20秒69で4位。いまひとつ記録が伸びず、前半の加速を課題に挙げた。それでも「もうちょっとでつかめそうな感覚がある」とうなずいた。優勝したマクワラ(ボツワナ)の19秒77は今季世界最高で「すごく速かったです。刺激をもらいました」。痛感させられた世界との差を糧に、3週間後のロンドンでは決勝進出を目指す。

 この日の午後には、山梨県内での男子短距離チームの合宿に入る。強行日程にも疲れた様子は見せない。合宿ではリレーのバトン練習も実施される予定。男子400メートルリレー代表候補の中では藤光謙司(31=ゼンリン)に次ぐ年長者で、まとめ役としても期待される。飯塚は「年齢は関係なしに遠慮せず話せるチームはよくなる」。合宿の宿舎には富士山の見える温泉もあるという。リフレッシュしながら、コミュニケーションを深め、リオ五輪に続くメダルを狙う。