山県亮太(25=セイコーホールディングス)が決勝で追い風0・2メートルの条件下、日本歴代2位タイの10秒00をマークした。今夏の世界選手権出場を逃し、目指していた日本人初の9秒台も桐生祥秀(21=東洋大)に先を越されたが、自己記録を0秒03更新して意地を見せた。

 桐生は、地元滋賀県彦根市内での陸上教室前に、山県の10秒00を知った。「これから先、日本記録は更新されていくと思うので、練習して自己記録を縮めていければいい」。滋賀は24年に国体を開催予定。開催時、28歳になる桐生は「まだ現役をやっていると思うので滋賀のユニホームでしっかりと走りたい」と24年パリ五輪も視野に入れていた。