陸上の世界競歩チーム選手権(中国・太倉)で男子20キロを制した池田向希(20=東洋大)が7日、羽田空港着の航空機で帰国した。

 前半は先頭集団に食らいつき、最後にスパートをかけて勝った。「勝負強さを出せた。素直にうれしい」と喜んだ。

 日本勢の男子20キロは国際大会でメダルが続く50キロに比べ、世界で結果を残せていなかった。池田は国際主要大会で初の日の丸を背負ったが、いきなり頂点に立った。それでも「持ちタイムも遅く、プレッシャーなくやらせてもらえたおかげ」と、謙虚に周囲への感謝を述べた。

 成長真っただ中の大学2年生。20年東京オリンピックでも活躍を期待されるが「強い先輩たちの中で、国内でも勝ち、3枠の中に入れるように」。まずは出場権の獲得を目標に見据えていた。