16年リオデジャネイロ五輪(オリンピック)女子マラソン代表の福士加代子(36=ワコール)が20年東京五輪の代表選考会「マラソン・グランドチャンピオンシップ(MGC)」(19年9月)出場を狙う意向を明確に表明をした。

エース級がそろう最長の3区(10・9キロ)を35分15秒で区間5位。チームの順位を6位から3位に上げた。「目標タイムは何だったかな。忘れちゃった。でも走りやすかったよ。総合的によかったと思います」と振り返った。その後、MGC前にマラソン復帰の意欲を問われると「そうじゃないと出られないもんね。まずMGCを狙いますよ。それができた先が20年じゃないですかね」と笑った。

リオ五輪後は、17年春に結婚したこともあり、マラソンは走っていなかった。過去国内4度のマラソンはすべて大阪国際だが「大阪? いや、どっかよ。その時、出会ったやつ。体調がよくなったやつ」と“福士節”で、狙うレースは未定とした。

04年アテネ、08年北京、12年ロンドンはトラックで、リオはマラソンで五輪に出場した。13年世界選手権は女子マラソン銅メダル、自己記録は日本歴代8位の2時間22分17秒(16年大阪国際)など実力は折り紙付き。一時は練習量を落とした時期もあったが、今年10月の予選会では6区の区間新記録を樹立するなど調子は戻っている。MGCへの切符を獲得できれば、東京五輪の代表争いをかき回す存在となりそうだ。