男子の学法石川(福島)は自校が持つ県記録を大幅に更新する2時間2分52秒で、チーム初の3位入賞を決めた。

学法石川にとって悲願のメダル獲得だった。7区の国分駿一(3年)はゴールすると、出迎えたメンバーと喜び合った。国分は「すごい先輩たちが結果を残せていなかったので自分たちがやってやろうと思っていた」と達成感に浸った。

1区は10位も7人の5000メートル平均タイム(今季)は優勝した倉敷(岡山)、佐久長聖(長野)と並ぶ全国1位。底力はダテではなかった。2区の小指卓也(3年)が区間最高で7位に浮上すると、3区松山和希(2年)も留学生3人に次ぐ区間4位の快走。4区の横田俊吾(3年)が区間2位で3位となると最後まで安定した走りを見せた。

3年前に「最強世代」と言われながら7位に終わった先輩たちの県最高記録を2分近く上回った。松田監督は「7区間、ミスなく走れば留学生のいるチームとも戦えるという自信になったと思う」と称賛。選手たちは左腕に「最強世代をこえろ!!」と書き込みレースに臨んだ。現3年生は、当時の走りに憧れて入学。しかし一昨年は42位、昨年は12位と実力を出せず苦しんできた。横田主将は「今年のメンバーでダメだったら終わりだと思っていた」と涙を見せた。松田和宏監督(44)は「これで満足することなく上を目指して頑張りたい」。次は頂点に立つ。【野上伸悟】