日本実業団陸上競技連合は14日、19年度の年間表彰を発表した。

最優秀賞に該当するAthlete of The Year賞には昨秋の世界選手権(ドーハ)の男子50キロ競歩で金メダルを獲得した鈴木雄介(32=富士通)が選ばれた。

この日は本来、表彰式や名古屋ウィメンズマラソン(先月8日)を2時間20分29秒で優勝した一山麻緒(22=ワコール)の褒賞金授与式などが行われる予定だったが、新型コロナウイルスの影響により中止となった。

一山の記録は日本実業団連合の褒賞金で設定A(2時間21分59秒以内)に相当する。選手に1000万円、チーム500万円の報奨金が支給されるが、先月1日の東京など最近のマラソン界は好記録が続出。褒賞制度の基金の残額は800万円に…。うれしい悲鳴ながら、一山には満額を支払えない状況になっていた。

それを補うべく、同連合は協賛企業に、この日までに追加の出資を募集していた。しかし、各企業とも新型コロナウイルスの影響は大きく、まだ集まっていない状況という。ただ同連合は褒賞金の授与式が中止となったことに伴い、各企業への出資の可否に関する回答期限も先延ばし、褒賞金を集める努力をしていくという。