早大の中谷雄飛(3年)が3区(11・9キロ)でチームをトップに押し上げた。タイムも33分42秒の区間賞だった。

城西大、明大に次ぐ3番手でタスキを受けた。城西大と22秒、明大と13秒あった差をグングン詰めていった。もう1・6キロの時点でトップに浮上した。序盤に突っ込んだが、2番手の明大と20秒のリードは保ち、4区の太田直希(3年)につないだ。10年ぶりVへの流れを作った。

中谷は「1区、2区でいい流れできたので、僕のところで上げたかった。僕とナオキ(太田直希)で頑張ってリードを広げたい」と逃げ切りでの優勝を思い描いた。

昨季は故障で思うような結果を出せなかったが、今季は輝きを取り戻している。佐久長聖高、早大の先輩である「憧れ」の男子マラソン日本記録保持者・大迫傑(29=ナイキ)とも今夏に約1週間、一緒に練習していた。

今季はコロナ禍で出雲駅伝が中止となり、今大会が「大学三大駅伝」の開幕戦となる。