県高校総体陸上の地区大会が29日に開幕する。中部地区では、藤枝明誠の大野瞭(3年)が、男子100メートルで自己ベストでの県大会出場を目指す。「県大会を決めることは当たり前。欲を言えば、公認記録で10秒8台を出したい」。県新人で記録した現在のベスト11秒11の大幅更新を見据え、スタートラインに立つ。

今月11日の中部選手権で、大きな刺激を受けた。同校OBで、2016年リオデジャネイロオリンピック(五輪)男子400メートルリレー銀メダリストの飯塚翔太(29=ミズノ、御前崎市出身)と準決勝で対戦。「1歩目から格が違った。すごく貴重な経験をさせてもらい、モチベーションになった」と、目を輝かせる。

課題改善にも励んできた。冬季練習から、スタートにも影響していた、腕の振りからくる上半身のブレを修正。偉大な先輩とのレースでは、追い風参考ながら10秒93を記録し、清尊徳(たかのり)監督(52)も「昨年に比べて腕の振りと足の連動が良くなってきた」と、成長を強調した。

大野は地区総体で100メートルに加え、400メートルと1600メートルのリレーにも出場予定。両種目ともアンカーを務める。「地区大会では負けられない」とキッパリ。心身ともに充実した状態で、高校最後の「総体」に臨む。【前田和哉】

<宮崎 800で自己新だ>

男子800メートルを主戦場とする宮崎泉光(いずみ)主将(3年)も、好記録での地区予選突破を狙う。大会を前に、自己記録の1分57秒89を更新する1分56秒台でのゴールを最低限の目標に設定した。目標達成に向け、ラスト200メートルのスピードを中心に強化。「大きな区切りとなる高校最後の総体。練習の成果を出したい」と意気込んだ。