東京五輪マラソン代表の前田穂南(24=天満屋)が33分25秒85を記録し、4位となった。優勝はジョアン・キプケモイ(27=九電工)で32分31秒19。1人でペースを刻む展開が続いた前田は「タイム的には、もっと速く(32分台)で走る予定だった。思ったより体にキレがなくて、動かなかった」と冷静に振り返った。

1月の大阪国際女子マラソンは2時間23分30秒の自己ベストで2位。レース後は休養を挟み、3月から徐々に練習を再開したという。だが「なかなか思うように動かない」と漏らし、理想通りに練習をこなし始めたのは「4月に入ったぐらいからです」と明かした。

今後は5月5日に札幌で行われる、東京五輪テストイベントのハーフマラソンに出場予定。前田は「練習の一環として、コースの下見も兼ねて走る感じになる」と明かした。以降は合宿などを組み込み、8月7日のレース本番に向かっていく。【松本航】