マラソン界にビッグカップルが誕生した。男子日本記録保持者の鈴木健吾(26=富士通)と、東京オリンピック(五輪)女子代表の一山麻緒(24=ワコール)の結婚が1日発表された。

鈴木は自身のSNSで、一山は所属先を通じて報告。「これからもお互い同じ目標に向かって、どんな時も支え合い、高め合いながら、私たちらしく日々精進して参ります」と仲良く同じ談話を寄せた。

関係者によれば、この日に婚姻届を提出。19年秋のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)にそれぞれ出場した際に会話を交わしたことがきっかけとなり、その後、交際がスタートした。一山が東京五輪出場を決めた20年3月の名古屋ウィメンズマラソンの大会前には、ともに米アルバカーキで海外合宿を行うなど、まさに公私ともに支え合ってきた。今秋の大会で一山は左手薬指にリングをつけて出場。約2年間の交際期間を経てゴールインした。

鈴木は今年2月のびわ湖毎日マラソンで2時間4分56秒の日本新記録を樹立して優勝。一山は今夏の東京五輪で8位入賞した。今後もトップアスリートとして互いに高め合いながら、夫婦でのパリ五輪出場を目指していく。

◆鈴木健吾(すずき・けんご)1995年(平7)6月11日、愛媛・宇和島市生まれ。宇和島東高から神奈川大に進み1年時から箱根駅伝に出場。18年4月に富士通に入社。163センチ、48キロ。

◆一山麻緒(いちやま・まお)1997年(平9)5月29日生まれ、鹿児島県出水市出身。出水中央高から16年4月にワコール入社。20年名古屋ウィメンズマラソンで女子単独ではアジア最高記録の2時間20分29秒で優勝。158センチ、43キロ。