全国高校駅伝(26日、京都)で、男女アベック優勝を目指す学法石川(福島)が18日、福島・白河市内で約1時間の公開練習を行った。

冬の全国舞台で花の1区(最長10キロ)候補に挙がる、男子の山口智規(3年)は「全員が『都大路優勝』の思いが頭にある。全員がベストパフォーマンスできれば優勝争いできる。どの区間を任されても、自分のベストを尽くしたい」と力強く決意表明した。

3度目の都大路に挑む。1年時は2区(3キロ)を任され、区間8位の力走。2年時は各代表校のエースが集う1区に抜てきされたが、結果は区間34位。チームも3大会(18年3位、19年5位)ぶりに入賞を逃す16位に終わり、悔し涙を流した。「今年は今年のつもりでやっていますけど、昨年は悔しい思いをした。1カ月くらいは寝付けない時期もあったし、走っているとフラッシュバックすることもあった」と振り返り、「自分の走りでチームの流れを変えられるような。『学石(がくせき)だったら山口』と言われる走りをしたい」と悪夢を振り払い、高校生活ラストランで有終の美を飾る。

状態は右肩上がりだ。11月14日に開催された日体大長距離競技会の5000メートルでは、高校歴代3位となる13分35秒16の好成績をたたき出すなど、視界は良好だ。「良い練習ができている。自信もあります」と頼もしく手応えを口にした。