3区(13・6キロ)で旭化成の相沢晃が驚異的な8人抜きを達成し、2位に浮上した。区間新記録の37分9秒だった。

10位でタスキを受けると、最初の5キロを13秒19で走破し、10キロも26分台という規格外の走りを披露した。今回がニューイヤー駅伝デビューだったが「昨年はケガで走れず、チームに迷惑をかけた。2年分の走りができたと思います。前半からいいペースで入って、後半粘るという想定通りの走りでした」と満足そうに話した。

テレビ解説者の大迫傑氏から「自分は走ったことがありませんが、10キロを26分台で通過する感覚ってどういうものですか?」と聞かれると、「3区は速いペースで走るのが区間賞の条件なので、あまり抵抗なく走れました」と平然。1万メートル27分18秒75の日本記録保持者が、その実力をいかんなく発揮した。