陸上女子長距離でオリンピック(五輪)に4大会連続出場した福士加代子(39)がハーフで現役ラストランに挑んだ。

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スタート時、忘れものをしたようで、関係者からもらうと、すぐに胸部分にしまい、慌ただしく走り始めた。沿道から「ありがとう」と声援を送られると笑顔を見せた。最後、スタジアムに入るとラスト200メートルで感謝するように帽子をとった。1時間16分4秒、笑顔でゴールした。

「最初と最後ここ(大阪)で終われてよかった。ファンは最高です。わたしの走りで希望を持ってくれたらいい。応援ありがとうございました」。

大阪はなじみのあるコースだ。マラソンは6回出場。08年は初マラソンで大失速、19年は転倒で無念の途中棄権も経験した。20年も途中棄権。一方で13年はマラソン初優勝、16年は2時間22分17秒の自己記録を出すなど、栄光と挫折を味わっていた。そんな思い出深いコースで、波瀾万丈の競技人生を終えた。