男子マラソンで初出場の西山雄介(27=トヨタ自動車)が、世界陸上では日本人で過去最高の2時間8分36秒を記録し、13位に入る健闘を見せた。「タイムに関して気にしていないが、いい経験ができた」。慣れないペースメーカー不在のレース。謙虚な姿勢を示しつつ、確かな手応えを得た。

世界との差は感じた。アップダウンの少ない14キロの周回レース。3周目に入った森林を抜ける下り坂が、勝負どころと分かっていた。「集団の前で構えていたが、それまでも小刻みなアップダウンなどで足を使ってしまい、少しキツかった」。31キロ付近。序盤から先頭集団に食らいついたが、ついに引き離された。

「構えていたなかで対応できなかった悔しさが強い。世界のレベルは高い。入賞ラインで勝負したかった」。堂々の過去日本勢最高タイムも、貪欲に振り返った。

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