日本陸連の強化委員会で短距離の土江寛裕ディレクターが18日、200メートルと400メートルリレー代表の小池祐貴(住友電工)が新型コロナウイルスに感染したことを受けて、陸連を通じてコメントを発表し「今回、若い選手が中心で、経験を積んだ核となる選手であったので、影響はとても大きい」と話した。

この日は小池ら選手3人、スタッフ1人の計4人の感染が判明。日本選手団の感染は計15人となった。

選手はこれまで男女マラソン3人の感染が確認されたが、短距離陣にも感染が広がった。小池はこの日の200メートル予選を直前で欠場。土江ディレクターは「ここまでベテランらしくとても調子を高めていたので、200メートル個人、リレーともにとても残念だし、何より本人の無念さを思うと言葉もない」と残念がった。

大会8日目(日本時間23日)には、3大会連続メダル獲得を目指す男子400メートルリレー予選が実施される。小池を含めて、6人が代表に選ばれている。バトンパスなどの練習で接触は避けられない。

土江ディレクターは「グループで練習することへの対策、そもそも生活自体が大学寮を(選手村として)利用しての複数人の相部屋やシャワー、トイレの共有など、感染対策が難しい。現在はチームドクターからの感染対策を徹底して気を付ける他ない。マスクをしてのトレーニングというのは難しいので、会話などは距離を保つなどの工夫を行っている」と話した。

発表されている日本選手団の感染者15人は以下の通り。

男子200メートル 小池祐貴(住友電工)

男子110メートル障害 泉谷駿介(住友電工)

男子400メートル障害 岸本鷹幸(富士通)

男子マラソン 鈴木健吾(富士通)

女子マラソン 一山麻緒(資生堂)

女子マラソン 新谷仁美(積水化学)

強化委員会・強化委員長 山崎一彦監督(順大)

強化委員会・長距離・マラソンシニアディレクター 高岡寿成(カネボウ)

マラソン/長距離コーチ 黒木純(三菱重工)

女子長距離コーチ 野口英盛(積水化学)

女子マラソンコーチ 永山忠幸(資生堂)

女子マラソンコーチ 横田真人(TWOLAPS)

男子マラソンコーチ 福嶋正コーチ(富士通)

競歩コーチ/科学スタッフ 三浦康二(日本スポーツ振興センター)

役員1名(名前非公表)