日本選手団の山崎一彦監督(51)は24日、オンライン形式で世界選手権の総括会見を行い、若手の躍進に大きな手応えを示した。「若い選手が活躍した。今までまいた種が花開いた」と振り返った。

男子100メートルで日本勢90年ぶりの決勝進出を果たしたサニブラウン・ハキーム(タンブルウィードTC)と、女子やり投げ銅メダルの北口榛花(JAL)は、日本陸連の有望若手育成プログラム「ダイヤモンドアスリート」の“卒業生”。10代から海外転戦のチャンスなどをつかみ、経験を積んできた。山崎監督は「強化の後押しができたと思う。長年の戦略を持って対策を練ることの重要性を感じた」と話した。

競歩勢は金を含む3個のメダルを獲得し「非常に大きな成果だった。日本のお家芸と言っていい」と絶賛した。女子中長距離では田中希実(豊田自動織機)で個人3種目に挑戦。高岡寿成シニアディレクターは「田中さんはどの種目も常に全力でいかなければならないタフなレースだった。最後まで力を振り絞る気持ちが前面に出ていた」と評価。マラソンは男女3選手が新型コロナウイルスに感染して欠場した。