「岡山旋風」もう一丁。15日に鶴山中3のドルーリー朱瑛里(しぇり)が全国都道府県女子駅伝で驚異の17人抜きを見せた。

岡山陸上競技協会の神達(かんだち)靖久副会長(76)は「これからも頑張って欲しい。学校にも友達にもすごい影響を与える」と、周囲への波及効果に期待する。

女子マラソンで日本歴代2位の2時間19分24秒を出した新谷仁美も含め、岡山勢が大活躍。同副会長は、県独自の取り組みが理由と推測する。同協会内には小学生を担当する部署として「学童部」が存在する。一般的に各都道府県協会は中学、高校を対象として大会を主催するが、岡山は40年以上前から県独自の小学生大会を行ってきた。ドルーリーも小6の時に学童部の主催大会で女子800メートルに優勝している。女子マラソンで直近の五輪6大会中5大会で代表選手を輩出した実業団の名門・天満屋の存在もあり、子どもが陸上に触れる環境が整っている。

22日の全国都道府県男子駅伝も、岡山は、兵庫、大阪とともに優勝争いが予想される。昨年末に全国高校駅伝男子を制した倉敷の選手がいる。同副会長は「どれだけ気持ちを切り替えてフレッシュな状態で走ってくれるか楽しみ」。ドルーリー→新谷→男子駅伝Vの大フィーバーも視野に入っている。【竹本穂乃加】