陸上の中距離に特化した大会「ミドル・ディスタンス・サーキット(MDC)」の開幕会見が20日、東京・駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場で行われ、TWOLAPS代表で男子800メートルの元日本記録保持者の横田真人氏と陸上インフルエンサー三津家貴也氏がユーモアたっぷりに大会の見どころを語った。

大会主催者の横田氏は「競技場の景色を変えたい。走る人だけでなく、見る人、支える人も楽しんでもらいたい」と趣旨を説明。今大会は観客がグラウンドレベルで観戦できたり、アルコール飲料なども販売されたりする。自身の公式YouTubeチャンネルで20万人以上の登録者数を誇る三津家氏も「より業界の発展を見据えた大会だと思う」とうなずいた。

今大会は立教大(立大)陸上競技部男子駅伝チームの上野裕一郎前監督(38)も出場予定だったが、女性部員との不適切な交際を報じられたため急きょ欠場。21日の「インフルエンサー対指導者軍団」のレース内容も変更となり、インフルエンサーチームだった横田氏が指導者チームに回ることとなった。

この事態を受けた横田氏は会見の冒頭で「ランナーたちが続々と諸般の事情によりいなくなってしまった。呪われているんじゃないか」と吐露。さらに「僕もそろそろ三津家のアレをリークしないと…」と冗談交じりに話し始めると、三津家氏に「やめてください!」とすぐに切り返された。

一方の三津家氏はインフルエンサーとして「陸上競技はサッカーや野球と比べ、まだまだ人気がないところがあるが、魅力はすごくある。その魅力に気付いてもらえるように発信の努力をしていきたい」と大会に懸ける思いを表明した。続けて「最後はリークされないように、残り1日気をつけて、身を引き締めようと思います」と横田氏の発言を“回収”。最後はなじみのフレーズ「う~ん、やってみよ~!」で会見を締めくくった。

MDCは日本GPシリーズの1つとして、今日20日から2日間の日程で開催。今夏の世界選手権女子5000メートル8位入賞の田中希実(24=ニューバランス)は20日に800メートル、21日に1000メートルにエントリーしている。