仙台育英(宮城)が、優勝した神村学園(鹿児島)と1秒差の1時間7分29秒で準優勝。レースは、1区細川あおい(2年)がハイペースの先頭集団に惑わされず、自分のペースで流れを作った。中盤まで5位グループの中に埋もれていたが、ラスト1キロからスパート。前をぐんぐんと抜き、先頭と11秒差の3位でタスキリレー。2区デイシー・ジェロップ(2年)は1・6キロ地点で先頭を捉えるやいなや、1・66キロで首位に立ち、独走態勢へ。3区長岡みさき(2年)、4区磯陽向(1年)もそれぞれ区間2位の好走で首位を守り、アンカー橘山莉乃(3年)へ。橘山は16分11秒と日本人2位のタイムで走りきったが、最後のトラック勝負で神村学園のカリバ・カロライン(3年)に競り負けた。橘山は「悔しい気持ちしかありません」と涙ながらに振り返った。

17年の優勝から3位、優勝、3位、優勝、2位と来て、今年も2位。釜石慶太監督は「(橘山は)区間日本人2位と、よく走ってくれたし、立派な記録。カロラインさんを、神村さんを褒めるしかない」と神村学園をたたえたうえで、「生徒は精いっぱいのレースをしてくれた。この『1秒』という重み、意味を感じながら、次に向けて生徒と一緒に頑張っていきたい」と前を向いた。

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