日本記録保持者の田中希実(26=豊田自動織機)が前人未到の7連覇を果たした。4分11秒80で制した。序盤は後ろから2番手につけながら、残り2周で次々と抜き去っていった。

「今回は5000メートルで2位。それでも悔しいと思えない自分がいた。勝っても負けてもタイムを出しても、全て経験し尽くしてしまって、1周回って全て同じだと思っていた。でも今日は純粋にどれだけ早く走れるか、追いかけられても逃げ切れるかどうか、それが自分自身だと思って走ることができました。今日はラスト、きつかったですけど、たくさんの方々と一緒に走っているつもりで走れた。感謝の気持ちでいっぱいです」

9月の名古屋アジア大会代表に内定。13日の予選で派遣設定記録(4分7秒68)をクリアしており、優勝で出場切符をつかんだ。「今日は勝負に徹して、勝ちたいという自分の片鱗が見えたレースだった。アジアでは純粋に勝ちたいと思って戻ってきたい。勝ちたいかどうか分からなかった自分を脱却できるようにしたい」と意気込んだ。

これが今大会3レース目。1本目となった12日の5000メートル決勝ではラストの直線で山本有真(積水化学)に逆転を許し、史上初の5連覇を阻まれていた。そこから翌日の1500メートルは2着に9秒以上の差をつける独走劇を披露。日本女子中長距離のエースが、1500メートルでは女王の座を譲らなかった。