<陸上:札幌国際ハーフマラソン>◇1日◇札幌市円山陸上競技場発着

 ロンドン五輪男子マラソン代表の藤原新(30=ミキハウス)が、1時間2分48秒の日本人トップの6位でゴールした。厳しいトレーニングの最中で酷暑という条件下ながら、中盤からペースアップ。先行する選手を後ろから拾っていく狙い通りのレース展開で、最後は岡本直己(中国電力)を逆転し「ロンドンのメダルをイメージして、最後の場面で競り勝てたのはよかった。ペースの上げ下げにも対応できたし、自分の目標に近づいてきている」と満足感いっぱい。五輪本番に向けて大きな手応えをつかんだ。

 一方、同じく五輪代表の山本亮(28=佐川急便)は、藤原から1分遅れの1時間3分48秒でフィニッシュ。11キロすぎから藤原のペースアップについていけず、「変化に対応していけるようにしないといけない」と課題を口にした。なお男子の優勝はマーティン・マサシ(スズキ浜松AC)で1時間1分35秒。上位5着までをアフリカ出身選手が独占した。