スーパールーキーが青学大に初優勝をもたらす。箱根駅伝(来年1月2、3日)に向け12日、神奈川・相模原キャンパスで練習を公開。1年生の久保田和真は、10月の出雲駅伝で初優勝に貢献。箱根駅伝ではエース区間の2区を志願し、チームを引っ張る覚悟を口にした。

 エースはオレだ。花の2区の有力候補は昨年2区で区間賞を取った出岐雄大(4年)だが、譲るつもりはない。「2区で走りたい。出岐さんは一番のライバルと思っている」。出雲駅伝では、3区で力強い走りで首位に立ち、チームを初優勝に導いた。強気の言葉は自信の裏返しだ。

 1年生の実力者は普段から走りのリズムを考える。趣味は1人カラオケ。最初はコブクロのバラードで入り、だんだんテンポを上げると、最後はAKBの「ヘビーローテーション」でラストスパートに入る。「2区で区間賞を取って、チームで総合優勝したい」。優勝した暁にはウルフルズの「バンザイ~好きでよかった~」を思い切り歌う。

 ◆久保田和真(くぼた・かずま)1993年(平5)9月24日、熊本県生まれ。菊陽中1年で陸上を始める。九州学院高3年時は全国高校駅伝1区で区間賞を獲得。今年から青学大入学。10月の出雲駅伝3区で区間賞。父茂さん(53)は本田技研(ホンダ)で中長距離の選手として活躍。好きな女性タレントは吉高由里子。170センチ、52キロ。