バスケットボール男子W杯が25日、日本(沖縄)、フィリピン、インドネシアの3カ国で開幕する。

強敵がそろうE組に入った日本(世界ランキング36位)は、同日の開幕戦で強豪ドイツ(同11位)と対戦。大黒柱の渡辺雄太(28=サンズ)はプレー時間に制限がつきそうだが、出場が見込まれる。NBA入りを狙う注目シューターの富永啓生(22=ネブラスカ大)、日本国籍を取得して代表入りしたホーキンソン・ジョシュ(28=SR渋谷)らとともに、大舞台に臨む。

 

【展望】

バスケ大国の米国がやはり優勝候補筆頭。NBAスーパースター級の選手は参加しないものの、エドワーズ(ティンバーウルブズ)やハリバートン(ペーサーズ)ら次世代の有望株で頂点を狙う。前回王者で世界ランキング1位のスペインも総合力は高い。

NBA選手を擁する国々も虎視眈々(たんたん)。ゴベール(ティンバーウルブズ)のフランスは戦力が充実。カナダはギルジャスアレクサンダー(サンダー)の得点力が期待できる。スーパースターのドンチッチ(マーベリックス)率いるスロベニアも高い実力を持つ。東京五輪銅のオセアニア枠のオーストラリアも侮れない。

 

◆パリ五輪への道 今回のW杯でアジア最上位になればパリ五輪切符を獲得する。逃した場合は、出場権獲得チームを除く上位16チーム以内、またはアジア+オセアニア枠で2位に入れば、五輪最終予選に回り出場権を目指す(3位以下の場合も他チームの状況次第で最終予選出場の可能性あり)。1次リーグは、上位2チームが2次リーグに進出。下位2チームによる順位決定リーグに回った場合も、アジア+オセアニア枠内の序列を決める上で重要な試合となる可能性がある。