バスケットボール男子のワールドカップ(W杯)は28日、沖縄アリーナなどで大会4日目を終え、27日のフィンランド戦で世界大会17年ぶりの勝利を挙げた日本が「アジア勢トップ」をキープした。

この日は1次リーグB、C、F、G組の第2戦があった。結果は、E組の日本(世界ランキング36位)と来夏のパリ五輪(オリンピック)出場枠を争うイラン(同22位)中国(同27位)ヨルダン(同33位)が2連敗。イランはコートジボワールに69-71の僅差で、中国は南スーダンに69-89の20点差で、ヨルダンはニュージーランドに87-95で、それぞれ敗れた。

日本よりFIBA(国際バスケットボール連盟)のランク上位の国がそろって勝利を挙げられず、前夜に18点差を大逆転した日本の1勝の価値が際立った。

29日のオーストラリア(同3位)戦は1勝1敗同士の大一番。格上相手に勝つことができれば2次リーグへ、敗れれば17-32位の順位決定戦へ回る。

その中で、司令塔のPG河村勇輝(横浜BC)は28日の練習を終えて取材応対し「明日(29日)勝てば、ほぼ決まる」と燃えた。追い風に乗って一気に突き抜けるべく、オーストラリア戦でも世界を驚かせる。

◆第4日終了時点のアジア勢

<1位>日本 1勝1敗 得失点差-8

<2位>フィリピン 0勝2敗 得失点差-16

<3位>ヨルダン 0勝2敗 得失点差-29

<4位>イラン 0勝2敗 得失点差-43

<5位>中国 0勝2敗 得失点差-62

<6位>レバノン 0勝2敗 得失点差-94

◆パリ五輪への道 このW杯でアジア最上位になればパリ切符を獲得。逃した場合は(1)出場権獲得8チームを除く上位16チーム(2)それ以外からアジア+オセアニア枠の最上位、に入れば五輪最終予選へ進む。今大会で各組3位以下による順位決定戦に回った場合も、アジア+オセアニア枠内で序列を決めるための重要な試合になる可能性がある。

◆1次リーグ(L)第3戦以降の展望 日本、オーストラリアとも1勝1敗。直接対決で勝った方が2次Lへ進む。敗れた側は17~32位を決める順位決戦戦に回り、それぞれ同じ沖縄アリーナで開催されるF組の上位2チーム、もしくは下位2チームと2戦する。1次Lの成績は2次Lや順位決定戦に引き継がれる。17~32位の順位は<1>勝敗<2>得失点差<3>総得点<4>世界ランキングによって決定する。