バスケットボール男子ワールドカップ(W杯)で29日、1次リーグE組の日本(世界ランキング36位)は強豪オーストラリア(同3位)と激突する。この試合で勝ったほうが2次リーグに進み、敗れたチームは17~32位を決める順位決定戦に回る。

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今大会で日本が掲げる目標は24年パリ五輪の出場権を獲得。そのためにはアジア勢最上位となることが条件だ。

アジアのチームは今大会、日本を含めて6チームが出場。1次リーグの組み合わせに比較的恵まれた開催国フィリピン(同40位)や中国(同27位)、アジア内でのランキング最上位イラン(同22位)などがライバルと目される。

全チームが1次リーグ2試合を終えた時点において、アジア勢で勝利を挙げているのは日本のみ。それ以外のチームはすべて2連敗で、28日には格下とみられていた南スーダン(同62位)に中国が星を落とした。日本に追い風が吹いている状況だ。

東京五輪での日本は開催国枠での出場だった。自力での五輪出場となれば、1976年モントリオール五輪以来48年ぶりの快挙となる。

現時点におけるアジア内での順位は以下の通り。

1位 日本 1勝1敗 得失点差マイナス8=E組(世界ランキング36位) 

2位 フィリピン 0勝2敗 得失点差マイナス16=A組(同40位)

3位 ヨルダン 0勝2敗 得失点差マイナス29=C組(同33位)

4位 イラン 0勝2敗 得失点差マイナス43=G組(同22位)

5位 中国 0勝2敗 得失点差マイナス62=B組(同27位)

6位 レバノン 0勝2敗 得失点差マイナス94=H組(同43位)

◆W杯今後こうなる 日本、オーストラリアとも1次リーグ通算1勝1敗。直接対決となる第3戦で勝ったチームが2次リーグに進出し、敗れたほうは17~32位を決める順位決定戦に回る。2次リーグでは同じ沖縄会場で行われるF組の上位2チームと、順位決定戦はF組下位2チームといずれも2試合を行う。1次リーグの成績は2次リーグや順位決定戦でも引き継がれる。17~32位の順位は<1>勝敗<2>得失点差<3>総得点<4>世界ランキングによって決定する。

◆パリ五輪への道 このW杯でアジア最上位になればパリ切符を獲得する。逃した場合は、<1>出場権獲得8チームを除く上位16チーム<2>それ以外のチームから、アジアにオセアニアを加えた枠内で最上位-に入れば、五輪最終予選へと進む。今大会で各組3位以下による順位決定戦に回った場合も、アジア+オセアニア枠内で序列を決めるため、重要な試合となる可能性がある。

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