1次リーグE組の日本(世界ランキング36位)は、東京五輪銅メダルのオーストラリア(同3位)に89-109で敗れた。通算1勝2敗となり、17~32位を決める順位決定リーグに回ることになった。通算2勝1敗としたオーストラリアは2次リーグに進出する。

実績十分のパティ・ミルズ(ホークス)をはじめ、NBA選手9人を擁するオーストラリアの技術と高さに苦しめられた。序盤からペースを握られ、前半を57-35とリードされて折り返した。後半はホーキンソン・ジョシュ(渋谷SR)を中心に懸命に戦い、第3Qは35-30は日本が優勢に試合を進めた。その反撃も及ばず、強敵の壁は高かった。

2次リーグ進出を逃したが、以前から今大会は24年パリ五輪の出場権獲得を目標に掲げてきた。そのためにはアジア勢最上位となることが条件。この日の行われるフィリピン-イタリア戦などの結果次第だが、“アジア1位”の可能性は試合終了時点で残されている。

仮に“アジア1位”を逃した場合も、少しでも上の順位で大会を終えればパリ五輪の世界最終予選に向かえる。そのためには順位決定リーグでの2戦で結果を残す必要がある。

東京五輪での日本は開催国枠での出場だった。自力での五輪出場となれば、1976年モントリオール五輪以来48年ぶり。パリ五輪へ向けて、重要な戦いは沖縄でさらに続いていく。

 

◆パリ五輪への道 このW杯でアジア最上位になればパリ切符を獲得。逃した場合は(1)出場権獲得8チームを除くアジア+オセアニア枠の最上位(2)それ以外から上位16チーム、に入ればパリ五輪世界最終予選へ進む。1次リーグ各組3位以下による順位決定リーグに回った場合も、アジア+オセアニア枠内で序列を決めるための重要な試合になる可能性がある。

 

◆W杯今後こうなる 1次リーグE組3位となった日本は、同組4位フィンランドとともに17~32位を決める順位決定戦リーグO組に回ることになった。同じ沖縄会場で行われるF組の下位2チームと2試合を行う。同リーグでは日本-フィンランドの試合はなく、1次リーグで日本が98-88で勝利した成績が持ち越される。O組1位となれば、他の組の1位と<1>勝敗<2>得失点差<3>総得点<4>世界ランキング-によって17~20位を決定。同2位なれば21~24位、同3位なら25~28位、同4位なら29~32位いずれかの最終順位となる。