日本(世界ランキング36位)は、東京五輪銅メダルのオーストラリア(同3位)に敗れ、通算1勝2敗の3位で、17~32位を決める順位決定リーグに回ることになった。

それでも、エース渡辺雄太は、前を向いていた。

「後半だけなら2点うちが勝ってるんで。最後までどんな展開になっても諦めないっていうのがうちのバスケット。またすぐ明後日(試合が)あるので、次の試合は絶対に勝ちます」。

開幕前の強化試合で右足を捻挫。万全の状態ではないが、この日も24得点でチームをけん引。第4クオーター後半にファウルトラブルで退いた後も、ベンチから大声を張り上げて味方を鼓舞し続けた。

「1点1点が本当にパリへの道。仮にこういう展開でも、1点がのしかかってくる可能性があるので最後まで『絶対諦めるな』って声を出しました」。最後まで役割を全うした。

31日から始まる順位決定戦でパリ五輪出場件獲得を目指す。「ここからが本当の勝負だと思う。残りの2試合に勝てばパリに大きく近づくと思うので、絶対取りこぼしできない。絶対に勝ちます」と言い切った。パリ五輪出場権を獲得できなければ、自身の代表引退を公言している。最後は「もう全部出します」と力強くうなずいた。

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