プロ野球・横浜DeNAベイスターズのホームゲームに欠かせない存在がオフィシャルパフォーマンスチーム「diana(ディアーナ)」だ。20人のメンバーが、横浜スタジアムでさまざまなパフォーマンスを繰り広げる。試合前のステージでは踊りだけではなく、歌声も披露している。

多彩な演出で試合を盛り上げる「diana」(C)YDB
多彩な演出で試合を盛り上げる「diana」(C)YDB

ホームゲームで「diana」の出番は多い。試合開始1時間半前には、球場外BAYガーデンでステージショーを開催している。20人のメンバーがそれぞれのダンス経験を生かしたパフォーマンスを披露。彼女たちの歌声も聴くことができる。「diana」には数々のオリジナルソングがあり、新曲も近く発表予定だという。

試合中も4回攻撃前の「ダンスタイム」、5回終了後の「ハッピースター☆ダンスCONTEST」、ラッキーセブンの「スタージェットタイム」など、ほぼ毎イニング、イベントがある。

キャプテンのYayoiは「小さい頃からダンスをやっていて、人を楽しませたい、感動させたいと思ってきました。今、それが出来ているのが幸せです」。メンバーは全員ダンス経験者で、チアだけでなくヒップホップやジャズ、新体操などジャンルは幅広い。

横浜スタジアムで彼女たちの出番は多い
横浜スタジアムで彼女たちの出番は多い

横浜スタジアムは今季から右翼後方にウィング席が新設された。バイスキャプテンのAoiは「踊っていても、ウィング席のお客さんはよく見えます。スタージェット(ロケット風船)を飛ばす時も、去年とは光景が違って見えて感動しました」と言う。

DeNAは昨季、あと1歩でCS出場を逃した。「去年の悔しさを知っているからこそ、今年に懸ける思いは強い。選手もファンも私たちも、その気持ちは同じだと思います」(Yayoi)。

華やかなダンスで球場を盛り上げ、チームを鼓舞する「diana」。願いは、横浜スタジアムで胴上げを見ることだ。

◆diana(ディアーナ)チーム名はイタリア語で「月の女神」の意味。2006年結成。横浜市内の幼稚園・保育園訪問など地域貢献活動にも力を入れている。神奈川県内約10カ所でチアスクールを開き、現役メンバーやOGがインストラクターを務める。メンバーのオーディションは毎年12月に行われ、今季は過去最多の304人が応募した。