どーもです。連日紹介してきたブリヂストンゴルフのニューモデル「ツアーB X」シリーズですが、いよいよ今日紹介する「ツアーB 200MB」アイアンがオオトリになります。最後を飾るのがマッスルバックということで、ぶっちゃけ、ボクの手に負えるのかという問題もありますが…。なにはともあれ、チャレンジしてきましたので、早速いってみましょう!


まずは見た目から。


先代「ツアーB X-BL」はコンボアイアンでしたが、ニューモデルはゴリゴリのマッスルバック!! ミラー仕上げも美しいですが、流麗なフォルムも“美しい”のひと言ですね。

フェースはコンパクト。「ツアーB 201CB」とほぼ同じ大きさですが、なぜかオーラが違うように感じるのは気のせいかな?

ソール幅は狭め。これはダウンブローに打ち込んでの抜けの良さを意識してでしょうね。

ネックはストレート。バックフェースを見ると、なんとなく「重心が高そうだな…」と感じさせる辺りは、さすがマッスルバックです。

構えてみるとこんな感じ。さすがに小顔でトップブレードも薄め。背筋が伸びますわなぁ~!!

今回試打したのは、スチールシャフト「ダイナミックゴールド」S200フレックス装着モデルの#7。スペックは、ロフト角33度、ライ角62度、長さ36.75インチ、総重量442g、バランスD2。シャフトスペックは、重量129g、トルク未発表、元調子。

試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボール。


持ってみた感覚ですが、重量的にはずっしり重量級。劣化した今のボクにはちょっと重めですが、振れないわけではありません。グリップはやや太めが好きなボクにちょうどいい感じ。3モデルのアイアンの中では、この「200MB」はやや太めに感じました。ワッグルや素振り程度ではしなりは感じませんわ~!


実際に打ってみると、「んっ!?」って。なぜそうなったのかですが、まずは打感。「マッスルバック=柔らかい」という固定概念があったので、カッチリ感のあるソリッド系の打感にちょっと「んっ!?」となりました。最初は芯を外したかなって思うほどでしたが、その後何球か打ってみても、スカイトラックで確認しても、恐らく芯を食っているはずなので、そういう打感なのだと思います。次に飛距離ですが、見た目でも「201CB」とほぼ変わらなくて、「んっ!?」でした。スカイトラックで確認してみても、ロフト的には2度寝ているけど、約3yほどしか変わっていません。33度は自分の#7と同じで、ボクのイメージは160yを超えることがないので、165y超にはちょっとビックリ!! とはいえ、マッスルバックですから、スイング通りの弾道が出ます。3球打ったスカイトラックデータでも、アチコチにとっちらかってしまいました(汗)


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データはこちら。

【3球平均】

HS37.6m/s、初速47.9m/s、打ち出し角17.6度、バックスピン量4797.6rpm、サイドスピン-816.6rpm、飛距離166.1y

【ベスト】

HS37.8m/s、初速48.2m/s、打ち出し角16.3度、バックスピン量4837.8rpm、サイドスピン-625.5rpm、飛距離167.5y


打感はソリッド系。マッスルバックではなかなか感じたことのない打感でした。音もやや高めだったように思います。


弾道はこんな感じで


そのスカイトラックデータがこちら

弾道的には高弾道ですが、これはある程度ダウンブローに打ち込んでですかね。ボク的にはアウトサイドインのカット打ちイメージで球は上がりますが、飛距離がやや落ちてしまいます。スカイトラックで見る限り、ロフトに対してスピン量は少なめ。マッスルバックのこのロフトで5000rpm以下は過去に経験のないロースピンでした。


出球傾向は、スイング通りです。つかまえようと思えばつかまるし、逃がそうと思えば逃がせます。スイングのミスがそのまま出球につながるのでシビアさはありますが、それがマッスルバックですからね~!


シャフトフィーリングですが、DG育ちのボクにはタイミングを取りやすいですね。切り返しで手元がクッとしなって、一瞬タメを作ってくれるイメージ。でも、寒さのせいか、自分の劣化かはわかりませんが、今までほどしなりを感じられなくなっていました。


今回ボクが試打した限りでは、このスペックで、最低でもHS43m/sは欲しい感じ。最低限、ダウンブローに打ち込める技術のあるプレーヤー向けです。こういうシビアなクラブでラウンドするとスコアは期待できないかもしれませんが、成長できるような気もします。老い先短いボクらはそんなことをいっている場合じゃないかもしれませんが、長い目で見て上達したいアスリートマインドゴルファーにオススメかなw でも、こういう美しいアイアンへの憧れは、まだ捨て切れていなかったりして!?


※システム更新の関係で本記事に過去記事のリンクを貼れませんでした。お手数ですが、先代にご興味のある方は検索をお願いします。

<ブリヂストンゴルフ「ツアーB 200MB」アイアン>

■KAZ’sインプレッション(10点満点)

▽飛距離:10▽上がりやすさ:9▽操作性:10▽構えやすさ:8▽打感の柔らかさ:8▽ミスの許容度:7

■ヘッド:軟鉄(S20C)

■シャフト(重量/トルク/調子):スチールシャフト「ダイナミックゴールド」(S200=129g/-/元調子)、「NSPRO MODUS3 TOUR120」(S=114g/1.7/元調子)。

■価格:6本(#5~PW)セット13万2000円+税、単品(#4)1本2万2000円+税。

■備考:「NSPRO MODUS3 TOUR120」はカスタムラインアップ