どーもです。PRGRのニューモデル「egg(エッグ)」シリーズですが、今日はFWを紹介しましょう。Eggスプーンと言えば、いまだに初代の印象が強いのですが、あのぶっ飛びぶりが脳裏から離れません。そんなゴルファーも多いとは思いますが、最新モデルはどんなモデルになっているのか。早速レポしたいと思います。
まずは見た目から。
先代に比較すると、やや丸みを増したような形状に見えました。ソール全体がウエートになっています。
フェースはシャロー。先代に比較しても、トップラインが気持ち直線的に変更されたかもしれません。
「eggスプーン」といえばクラウンがへこんだイメージでしたが、それももはや〝今は昔〟ですね。先代からクラウンが設定されていますが、それは今作でも同様です。替わりにソール全体をウエートとしてタングステン合金素材にすることで、解決しています。ボディ自体もシャローですね。
後ろ姿です。
構えてみるとこんな感じ。クラウンの投映面識は大きすぎず、小さすぎず、ですね。形状的には丸型ですね。ヘッド体積自体は、3cm3ほど小さくなっていました。
今回試打したのは、専用開発カーボンシャフト「egg」M-43(S)フレック装着モデルの3W。スペックは、ロフト角15度、ライ角58.5度、長さ43インチ、総重量301g、バランスD0.5。ヘッド体積177cm3。シャフトスペックは、重量53g、トルク4.2、中調子。
持ってみた感覚ですが、重量的にはやや軽め。グリップも気持ち細めですね。シャフトを手でしならせてみると、この「M-43」はSフレックス相当ですが、それでもやはり柔らかめですね。しなりポイントはちょうど真ん中辺りでした。ワッグルしてみると、意外にもそれほどヘッドが動くイメージがなく、どちらかというと「egg5500 impact」に近いイメージでした。素振りした感じも同様ですね。
実際に打ってみると、球がガッツリ上がります。もはや「egg」シリーズ伝統のアイデンティティでしょうね! 先代試打時のデータを比較すると明らかに違うのがスピン量です。同時比較試打ではありませんが、先代試打時は3球平均でHS41.5m/sでバックスピン量は4160.6rpm。対するニューモデルはHS42.4m/sと上がっているにも関わらず、3315.6rpmと約850rpm減っています。ボクの打ち方がそこまで変わったとは思えないので、単純に低重心化の結果でしょうね! ソール自体が高比重タングステン合金という、徹底的に低重心化にこだわった結果は数値でも確認できました!
スカイトラックの弾道データはこんな感じで
その各球データはこちら。
【3球平均】
HS42.4m/s、初速58.9m/s、打ち出し角18.8度、バックスピン量3315.6rpm、サイドスピン-593.3rpm、飛距離229.9y
【ベスト】
HS42.8m/s、初速59.4m/s、打ち出し角18.8度、バックスピン量3449.6rpm、サイドスピン-396.0rpm、飛距離232.5y
打感はやや弾き系かな。柔らかさはあまり感じませんでした。音がやや金属的で高めな影響もあったかもしれませんが、2モデルのドライバーとは若干趣が違うような印象でした。
弾道はこんな感じで
スカイトラックデータはこちら。
弾道的には文句なしの高弾道です。ドライバー同様球を上げようという意識は、一切不要です。スピン量ですが、数値的には最近の低スピン化が進むFWの中ではやや多めな印象もありますが、前述通り、先代比では確実に減っています。最近の流れの中ではやや多めとも書きましたが、ロフトに対しては良い感じなのかもしれませんね!
出球傾向ですが、ボクのスイングでドロー系。これはオリジナルドライバーのようにインサイドアウトを意識してではなく、普段通りのスイングで、です。つかまりとしては「egg5500 impact」ほどではありませんが、近いつかまりでした。
シャフトフィーリングは、Sフレックスとしては柔らかめ。どちらかと言えば「egg5500 impact」に似た動きですが、よりシャープに振れる感じでした。
今回ボクが試打した限りでは、このスペックでHS40~42m/s辺りにオススメ。個人的にはさまざまなフィーリングを考えれば「egg5500 impact」に合わせるのがいいのかもしれません。でも、スカイトラック値では5y程度しか変わりません。であれば「egg5500」に合わせるか(それでも10y程度ですが・・・)、思い切ってドライバー替わりに入れて、他のクラブを入れるというのも視野に入れられそうですね。基本性格はオートマチック系。スイング、持ち球をある程度問わない間口の広さはあると思います。時代とともに初代ほどのインパクトは薄れてはいますが、まだまだその存在感を十分に主張しているモデルだと思います。
<PRGR「egg」FW>
■KAZ’sインプレッション(10点満点)
▽飛距離:9▽上がりやすさ:10▽操作性:7▽構えやすさ:9▽打感の柔らかさ:7▽ミスの許容度:10
■ヘッド:【3、5W】フェース&クラウン=チタン(Ti-6AL-4V)、ソール=タングステン合金(Ni、W、Fe)【7、9W】フェース&クラウン=マレージング綱、ソール=タングステン合金(Ni、W、Fe)
■ロフトバリエーション:3W=15度、5W=17度、7W=20度、9W=23度
■シャフト(重量/トルク/調子):「M-43」(S=53g/4.2/中調子)、「M-40」(SR=50g/4.5/中調子)、「M-37」(R=48g/4.7/中調子)、「M-35」(R2=47g/5.2/中調子)。※3Wスペック
■価格:3,5W各1本5万円+税、7、9W各1本4万5000円+税