比嘉真美子(25=TOYO TIRE)が「100万ドルV」へ、日本人初となる単独首位で発進した。6バーディー、ボギーなしの大会初出場選手では歴代最少スコア65をマーク。優勝賞金は史上最高額の100万ドル(約1億1000万円)で、初のメジャー制覇へ最高のスタートを切った。日本人は史上最多13人が出場し、成田美寿々(26)が7位、勝みなみ(20)らは43位。
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最高の勢いがついた。世界が注目する大舞台。単独首位に立った会見で「夫(大相撲の勢)はスモウレスラーです」と紹介された比嘉は苦笑いした。
「まだ婚約者です。みんな旦那にしたがるけど。しかもトランプさん(大統領)が(大会を)見ているから、すごいニュースになりますよね。IKIOI(勢)は(英語で)モメンタム(momentum)。トレーナーさんから教えてもらいました。でも絶対に(自分からは)言いませんけどね」
93年大会で岡本綾子が首位タイ発進した例はあるが、単独首位は日本人初の快挙だ。しかも、初出場選手の第1日スコアとしては大会史上最少の65。日本人では77年全米女子プロを制した樋口久子以来、42年ぶりのメジャー優勝へ、これ以上ないスタートになった。
高低を打ち分けるショットで難コースを攻略した。速いグリーンにも対応。3番パー3から3連続バーディーを奪うと、9番パー5では左バンカーからピンそば1メートルへピタリ。「(グリーンが)馬の背(のような形状)になっているので、トロトロ転がってくれたらいいと思った。あのバンカーショットはすごく良かった」と自画自賛した。後半も2つのバーディーを重ね、1日を通してボギーなし。パーオン率は83・3%。完璧だった。
「すごく楽にプレーができた。本当に100点に近い。私にとって素晴らしい経験になるような1週間になってくれていると思う」
現地は気温30度を超えた。体力の消耗を減らすため、大会直前は午前中に練習をこなし、午後からは体を休めた。「体力を温存したかった。私は沖縄出身なので、暑さは大丈夫」。昨年8月の全英リコー女子オープンで優勝争いを繰り広げ、4位になった。経験と実績は着実に積んでいる。「(重圧は)全然ない。自分ができる精いっぱいのことをしたい」。メジャー制覇の夢へ、また1歩近づいた。
◆比嘉真美子(ひが・まみこ)1993年(平5)10月11日、沖縄県国頭郡本部町生まれ。11歳から競技を始め、沖縄・本部高卒業後の12年夏にプロテスト合格。翌13年にツアー2勝を挙げ、賞金ランク8位で初のシード権を獲得。LPGAと日本プロスポーツ新人賞を獲得した。18年は年間獲得賞金1億円突破。国内ツアーは通算5勝。161センチ、58キロ。

